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センスのない、単車乗り AMP(アンプ)の部屋

センスのない、単車乗り AMP(アンプ)の部屋

2003年 東北ツーリング

東北一周ツーリング(福島を除く)二泊三日

私にとって初めてのロングツーリングで、しかもキャンプツーリングでした。
メンバーは、私とサトシ、ビックボーイ高橋の三人です。
しかし、ホントに初めてで色々大変でした。必要な物のピックアップや買わなくてはいけないもの
ツーリング計画など、インターネットや本、人に聞きまくって調べました。
しかし、後に思えばかなりの無謀な計画でした。いい勉強にはなったけど・・・・

一日目
仙台~青森県十和田湖
初のロングツーリング初日
天気は雨混じりの曇り
いきなりため息の出るような天気に先行きの不安を思いながら家を出た。 待ち合わせは朝の5時に、近くのコンビニにしていた。しかし何時に なっても二人が来ない。何で来ないのだと思っていたら6時に来やがった。 これは言ってやろうと思ってたら、俺が集合場所を間違えてたらしい。
「・・・・・・・」
僕が悪かった・・・・

そんな感じに始まった東北ツーリング、みんなでガソリンを入れて出発・・・と思いきやいきなり雨が強くなりやがった。 急いでコンビニに避難してカッパに着替えた。しかし、ホントにこいつらツーリングをなめてる。100均のカッパに 、他は中学校で使ってた水色のカッパ、誰一人としてバイク用のかっこいいカッパを持ってる者はいなかった。 しかしダサイ。ホントにダサイ。やっぱバイクは格好じゃねーと思った瞬間だった。

そんな感じであきらめて走っていると岩手県の県境。雨もあがっていた。そろそろ初休憩だと思って岩手県のコンビニに入った。
そこで誰かが思いついた事・・・・
「背中に背負ってるリュックをバイクにつけたら楽じゃね?」
「え!!」
tumikomi.jpg

改善後
「おおおおおおお!!!」
「激烈な進化」
しかし、俺のバイクだけフェンダーを変えてあったために付けられなかった・・・・
俺だけ一人だけ、リュックを背中に背負ってのツーリングが決定した瞬間だった

そんな休憩を終えて、また走り出す。二人はスゲー楽な格好でバイクに乗っている感じだ。ビックボーイヒロシなんて 荷物をシーシーバーみたいにくつろぎながらバイクの乗ってやがった。俺って不幸だ!!腰がどんどん痛くなる予感・・・
でもがんばろうって誓った。
しかし、岩手に入ってからはすごい快晴だった。暑すぎるくらいに暑かった。

そんな中バイクのトラブル発生
気がついたのはサトシだった
「お前のXLRブレーキランプ光らないぞ」
「え・・・・うそ・・・・」
テールライトを開けて見たら見事に切れてた
しょうがないので近くのバイク屋に駆け込んだ
そこで衝撃の事実を知ることになる
私のバイクのテールライトは社外のルーカステールをつけていた。そのテールライトは 純正の物より玉が小さく、純正の物を付けるとレンズが焼けてしまうと言うことだった。
「カスタムなどをやってるショップなら持ってるかもしれないが、小さなバイク屋ではまず持ってない」
「岩手に大きいショップ・・・・あります?」願うように聞いた
「近くにあるよ」とバイク屋の親父の希望の声が聞こえた
道を聞いてやっとバイク屋を見つけた、そうしたら閉まってやがった
もう、俺の神は死んだんだなって思った瞬間だった。

しょうがないのでとりあえず走りながら探す事にした。「意外にガススタやホームセンターや車屋あるんじゃない?」ってサトシとビックボーイヒロシは言った。 彼らが顔に似合わず二級整備士なんていう洒落た免許を持っているからスゲー詳しい。やっぱりメカに強い奴がいると ツーリングは心強いね。
しかし・・・・
全滅・・・・
ここで聞いて駄目だったらもうあきらめようって思って最後に入ったガススタに有力情報が・・・・
「僕の兄貴がバイク屋をやってるのでよかったら聞いてみましょうか?」
ホントにありがたい一言だった
「ちょっと待っててください」
・・・・・・・・(祈)
「あるみたいです」
「バイク屋の地図書きますね」
あまりの嬉しさに言葉にならない自分がいた
なんてお礼を言ったら・・・・・
東北の人はなんていい人なんだって噛みしめてました。
そのお兄さんの働いてるバイク屋はそこから約一時間のくらいの距離らしい
運良く、北に一時間だったのでホントに助かった。時間のロスがないのだから

北へ走る事一時間・・・・
言われたバイク屋さんについた
「話は聞いてるよ」とバイク屋の兄ちゃんが出てきた
「用意してたから」と心強いお言葉・・・・
しかし、その玉も大きかった・・・・
俺「・・・・・・」
サトシ「・・・・・」
ビックボーイ高橋「・・・・・」
・・・・・・・・・・・
バイク屋「はははははは、これじゃ駄目だよね」
俺「・・・・・・」
サトシ「・・・・・」
ビックボーイ高橋「・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・
バイク屋「これじゃまずいから、加工してあげるよ」
と言っておくから長めのボルトとビスを持ってきた。
そしてボルトにビスをかませてテールライトのレンズを持ち上げる格好にして、確かにこれならレンズがテールライトに 当たる心配はない。それからその浮かせた部分にテープをぐるぐる巻きにした。
「これなら少し格好悪いけど、大丈夫だから」
しかもお金は玉代だけでいいと言ってた
「旅人からお金をもうけようなんて思ってないから・・・・」
この言葉に本当に感動した・・・・・
ありがとうございました、このご恩は一生忘れません

バイク屋に何度もお礼を行って出た
やっと直った俺のブレーキライトこれで気兼ねなくブレーキを踏める
それからの一時間くらい走ると青森県の県境があった
青森県境
kenzakai.jpg

初めて青森の地を踏んだ、凄い感動。今日のキャンプ予定地の十和田まであと少しと思ったのが甘かった。
泣きたくなるほど目的地は遠い事に気づいた時には遅かった。あたりが暗くなってくる、暗くなってからのテント設営・・・・絶対にさけたい所だ。

しかし無情にも日が落ちてきた
とにかく山道を三人で飛ばした。暗すぎてあたりは何も見えない、しかも一瞬だけ見えた秋田県の三文字の看板。 絶望に打ちひしがれた。「俺たちは道に迷った・・・」嫌な事が頭をよぎる。とにかく腹減った、風呂はいりたい、つーか寝たい・・・限界だった。
ようこそ十和田湖へ
やっとついた。三人で喜んだが、疲れすぎてとにかキャンプ場を探すのが先だった。
キャンプ場はすぐに見つかった。
しかし、暗すぎてどこに十和田湖があるのかが分からない。
事務所で手続きをしてテント設営をする事にした。
あたりは真っ暗で何も見えない、ホントに泣きたくなるようなテント設営だった。 でも結構あっさりとテントは立った。家での練習の成果がでたのだ。
十和田湖
kyanpu.jpg

とにかく飯を食いに行こう。もう腹が減りすぎておかしくなっていた。
管理人にここら辺でご飯を食べれる所はないか聞いた。するとここからバイクで三十分くらい 走ったところにご飯を食べれる所があると言っていた。

管理人に道を聞きフラフラだったが行くことにした。明かりもなくとても暗い、道路も濡れていてバンク角も結構 厳しい道を10分くらい走った。言われて店はすぐに見つかった。
その店は地元の居酒屋みたいな店で地元で結構いっぱいだった。
味は・・・・
疲れのせいでおかしくなっていたのでおいしく食べる事が出来た。
普段だったらブチギレだろうが・・・・
帰りに酒屋でビールとつまみを買った。今日の祝杯をあげるために・・・・

また来た道を帰る。そこで事件が起きた。キャンプ場に帰るには途中の道を左に入るのだが、 先頭を走っていたビックボーイ高橋がそこを曲がらず、走っていってしまったのだ。俺とサトシはバイクを止め 呆然と立ちつくした。この暗闇で一人になるのはたぶん死ぬほど怖い。 でもそのうち俺らがついて来ないと思ったら引き返して来るだろって思ったが・・・10分くらいしても かえって来る気配がなかった・・・・
あいつアホや・・・(俺、サトシ)
そりゃー大阪弁もでるちゅうねん
どうしよう・・・・
そんな事を思っていると暗闇からバイクのヘッドライトの光が見えた。ビックボーイが帰ってきた・・・
感動の再会・・・な筈ねーだろ。俺とサトシによる「お前何やってるよ!!!」の激烈な怒りは凄かった。
彼の話によると・・・・
走りに集中して大通りに出るまで気がつかなかったらしい。そこで初めて 俺とサトシがいないことに気がついて、Uターンした来た。本当に天然の極みだわ。 俺とサトシは呆れてしまった。

やっと我々のホームに帰ってきた。風呂はキャンプ場にコインシャワーがついていたのでそれを利用した。 本当は温泉に入りたかったけどね・・・でもシャワーを浴びて、腹がいっぱいだと凄い達成感と満足感でいっぱいになった。 3人でビールで乾杯して明日のルートを話し合った。明日のルートと起きる時間を決めて寝た。

一日目終了


二日目
青森県十和田湖~竜飛岬~青森県深浦
朝四時起床
かなり眠い・・・・
本当に眠い・・・・
俺が一番最初に目が覚めた。
しょうがないので二人を起こす。
サトシは普通に起きてくれた。
問題はビックボーイ高橋・・・・あいつの寝顔はかなりキモイ。寝ながらムニャムニャ言ってる。お前はのびた君?って俺の突っ込みが入る。
そんな感じでテントをでた。そこには予想も出来なかった景色が広がってた。
i.jpg

う、美しい・・・・世界は俺たちのためにあるんだなって感じた瞬間だった。

とりあえず飯を食う事にした。昨日の酒屋でカップラーメンとインスタントみそ汁を買ってたので それを食べた。お湯はどうしたって?ここで秘密兵器のコンロの登場です。初めてのアウトドアで初めの使用になる このコンロ。
三人「スゲーアウトドアっぽい」
激烈な感動だった。
l.jpg

こんな感じ
ここでトラブル発生。箸がない・・・酒屋のババア付け忘れやがった!!
しょうがないので隣の家族キャンパーに借りた・・・旅では人の優しさが心にしみます。ありがとうございました。

そんな感じで朝食を済ませて、荷造りして出発。話し合った結果、竜飛崎峠を目指す事になっていた。 その前に十和田湖の乙女の像をみようということになった。p.jpgそのキャンプ場からバイクで10分 くらいの距離だった。
国道454号線
朝の冷たい空気の中、十和田湖を見ながら樹林をひた走った。とても綺麗だったが結構コーナーがきつく朝一番では少し つらかった。途中から102号線と454号線の別れ道がある。竜飛崎に行くには102号線に入らなくてはいけないのだが、 どこが102号線なのか分からない。標識は微妙に出てるが、本当に微妙って感じだった。民家もなく、本当にどこって感じに 陥った。初めての青森の三人に取ってはこんなに壮大な山奥は初めてだった。しかし、初めてのロングツーリングで感じたが 先頭は凄い責任だなって感じた。もし道を間違えたら二人にどんな目に遭うのか・・・考えただけでも恐ろしい。3人ともそれを 感じ取っていたのか、迷いそうになると迷わずバイクを端に止めて地図を広げた。
慎重に・・・
u.jpg

国道102号線
やっとの事で入った102号線。3人はとにかく腹が減っていた。キャンプ場を出てから何も食べてない。 周りは山山山山山って感じ。人無し、信号無し、とにかく黒石市に入ればオレンジの全国共通のおいしい看板 「吉野屋」でもあるだろって思ってた。しかし、その考えは甘かった。コンビニ1つ見えない・・・・おそるべし青森・・・ しょうがないので弘前市を目指した。さすがに弘前だったらコンビニはあるだろ・・・・たぶん・・・
そんな感じで弘前市についた。想像してたのと全然違った、山の中じゃない、人がいっぱいいる、街だった(弘前の方すみません)。 いやーこんなに開けてるとは思わなかった。3人とも感動した。一番最初に見つけた得体の知れないコンビニに入った、しかし青森に 入ってからこっちの有名所のコンビニを見てない、特にセブンイレブン。コンビニフェチの俺としては凄く新鮮だった。 しかし、久々に物を食べると本当においしく感じる事が出来る。いい傾向だなって思った。

国道7号線
腹も膨れたので出発。すぐに国道7号線の看板が出てた。しかし、さすが一桁台の国道だった。道が広いし、車の交通量も多い、 トラックも多くなってた。ずっと信号のない山道を走ってたので凄く窮屈で、空気が汚かった。やっぱりツーリングの醍醐味は 大自然の山道を走ることだなって感じた。

国道339号線
次は339号線だった。これに入ってしまえば竜飛崎まで一直線だった。
ここで事件が起きた。
この事件の主役は昨日も山の中に消えて行ったビックボーイ高橋だった。
事件の全容である・・・・
国道7号線から国道339号線に入る前に休憩と確認を込めて小休憩をしていた。そこでは何事もなく 発進した。出発してから約10分。ビックボーイはある重要な事に気がつく・・・・・・あっ・・・・俺のサングラスがない・・・!!!
彼にとってサングラスとは、命の次に大切な物である。ハードコンタクトをつけている彼はサングラスがないと目が 乾き、凄い事になる。今回もツーリングでもサングラスを微妙にちゃんとしなかった事から、目が乾き、コンビニに 駆け込むということが何回もあったのだ。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
こいつバカだ(俺、サトシ)
付ける薬がねーわー

ビックボーイの話によるとさっきの休憩場所に忘れたらしい。俺とサトシは冷たい目でビックボーイ を見つめた・・・・ビックボーイ「俺取って来るわ」と言い残しさっきの道を戻って行った・・・・
二十分後・・・・
奴は帰ってきた。満面の笑みを浮かべて・・・・ビックボーイ「いやーごめんごめん、俺ボケボケだわー」
俺とサトシの笑いは冷ややかだった・・・・
しかし、後になると笑い話になるところがビックボーイのいいところだろう
w.jpg

再発進。339号線をひた走った。直線道路で左の方にはリンゴ園が広がっていた。天気も凄くよく、走っていて気持ちがよかった。
青森コンビニ
コンビニに入って休憩を取ることにした。しかし、このコンビニはかなり変わっていた。中にパン屋がありお弁当もスーパーの総菜コーナー のなっていた。しかもタバコの他に葉巻まで売っている。おまけに酒のつまみも手作り感がいっぱいだった。あまりにもおいしそうなのでスルメを 買って食べた。しかし堅いスルメでとにかく苦戦した。

休憩を終えて走り出すと、左手に海が見えた。今回初めての海、宮城県に住む3人には日本海を見るのはとても新鮮だった。しかしとにかく天気がいい、暑い。
3人とも半袖、俺はフルフェイス、サトシとビックボーイはジェッペルだった。ツーリング初心者の3人はこのとき重大なミスを犯している事を気づいていなかった。
この話は後ほど・・・・

ひたすら海沿いを走る。気が付くと山道に入った、3人とも岬初体験である。どんな地形に岬があるのか分からなかった、ただ海沿いだから山でないことは確かだろうって思ってた。
その予想は見事に外れる。
山・・・
z.jpg

スゲーカーブの数々であった。俺的には蔵王のエコーライン並にきつかった。
そんな中この旅の目的地でもある竜飛崎に到着。
za.jpg

「3人」すげー!!!!
本当に感動した
軽く泣きそうになってた
これは男のロマンだなって感じた

現実に戻って・・・腹減った。とにかく飯食べようと3人の意見はまとまった。 竜飛崎の少し前にあった、レストランで飯を食べる事にした。しかし高い。本当に高い。マジで高い。 ビックリするくらいだった。ラーメン1000円・・・・でもこれでおいしいなら・・・・期待は粉々に される。不味い・・・ビックリした。麺は伸びてるし、妙に豪華な具のいいところを全部否定した ような味がした。窓から見える景色はすばらしかったけど・・・でもやっぱり騙された感はいっぱいだった。

なんか異様にテンションが下がった・・・戻る事にした。
帰りのルートは来た399号を戻るしかなかった。
しかし・・・・・・・
ビックボーイ高橋「違う道あるって」
俺とサトシ「は~?」
地図をどうみても来た道を戻る他ない
それでもビックボーイは「ある」と自信満々に言っている。
「あるにはある」339号を突っ切ればいいのだ。しかし青森市に出てしまい、凄まじい時間のロスになってしまうのだ。 今日中に秋田に入れなければ帰れなくなってしまう。このバカ本当に理解してるのか?
でも本当にあるなら・・・・
彼の意見を聞こう・・・・・
ビックボーイ高橋「だからこっち行けばいいんだって」
俺とサトシ「・・・・・・」
俺とサトシ「・・・・・・」
俺とサトシ「・・・・・・」
俺とサトシ「だからその道が今来た道なんですけど・・・」
ビックボーイ高橋「・・・・・」
ビックボーイ高橋「・・・・・」
ビックボーイ高橋「いやーごめんごめん俺ボケボケだったわ~」
俺とサトシはつっこむ余裕さえない。
戻る事にした・・・・

戻り339号線
下りはかなり辛い。 あんまりブレーキを使うとプレーニング現象が怖いのでエンブレをフル活用で下っていった。 今日の目的地は秋田でキャンプである・・・・・

県道12号線
県道12号線に入り,そのまま海沿いを通り秋田を目指すことにした。
途中十三湖で休憩を取った。そこでうまそうな物を発見,「シジミラーメン」 聞いたことがあるぞ,結構有名なラーメンだよな!!って思った時にはもう遅かった。 もう,竜飛崎で変な海鮮ラーメンを食べたんだった。「ああああああ」こっちにすれば よかった・・・・・・
そんな感じで十三湖を横に見ながらバイクを飛ばしていた。天気は凄く良くここで泳ぎたい と思ったけど,僕たちには時間がなかった。何回も言うようだが今日の目的地は秋田でキャンプ 今が丁度2時くらいだから・・・ヤバイ。とりあえず国道に出なければって感じでとにかく飛ばした。

そんな感じで走っていると,急ぐ気持ちに水を差すように僕たちのバイクの 前にミニパトが出てきやがった。しかもトロトロ本当に法廷速度キッチリ走ってやがる。 しかも3人のバイクはスーパートラップがついているためとにかくうるさい,止められたくないから ならべくふかさないように走っていた。しかし,このミニパトが僕たちのことを救ってくれるとは・・・ この時,想像もしなかった。
そんな感じで走ること約10分。「抜きたい・・・・」って気持ちでいっぱいな3人・・・・・
と思ってたら,ネズミ取りやってやがった。ミニパトがいたおかげで僕たち3人は ネズミ取りに救われたのだ。絶対に前をミニパトが走っていなかったら捕まってました。 イヤー本当にありがとうって感じだった。
恐るべし青森・・・・あんな所でネズミ取りとは仙台じゃ想像も出来ない・・・・皆さんも気を付けましょう

国道101号線
やっと出た国道・・・・・
3人ともとりあえず疲れている。近くのローソンに入ることにした。
「あ,サトシがタバコ吸ってる!!!」説明しよう,彼は普段タバコを吸わないのだが 凄く疲れると,ビックボーイにタバコをせびる習性があるのだ!!
これはあの体力バカのサトシが疲れているという証拠!!
今日の目的地・・・・・秋田・・・・・・
もしかして俺らの体力終わってる?
駄目だここでくじけちゃ駄目だ
・・・・・・・・
誰も何も言わない・・・・・
沈黙に負けちゃ駄目だ
ここで誰がボケろ!!
こんな時のビックボーイ・・・・
ああああああああ,すでに疲れすぎて凄い顔になってる
なぜ,誰も笑わない?
そうか空気が駄目なのか?ヤバイ俺が笑ったら二人に「空気のよめねーなこいつ」って 思われるんじゃないのか?ま,それは100歩譲っていい。それよりも失笑を買うのが 一番怖いことじゃないのか?

そんなことを俺1人で考えていたら,地図見せてってサトシがボソっといった。
ビックボーイがバックから地図を出した。改めて見るとかなり秋田まで遠い・・・・
でも今日秋田までつかないと,明日仙台まで帰るのが難しくなってしまう。サイヤクもう一泊 するか,高速を使って帰るという恐れもでてくる。でもこの疲れてる状態で高速の乗るのは 正直辛いのだ。そうなると今日中に距離を稼ぐしかない。

また,走りだした。すぐに海に出た,漁港の街らしく停泊している船がいっぱいだった。 街も漁港の街らしくとても活気があるようだった。
そんな感じでなんの事件もなく走った・・・・・・・・しかし確実に僕たちの体力は限界モードだった。
そんな中見たもの・・・・深浦キャンプ場・・・・・
あ,近いねーハハハ
近い近い
みんな蜃気楼のオアシスでも見るな目つきで見てる。
これは作戦変更するしかないと思った。
今日早めにキャンプインして疲れを取り,明日その分で距離を稼ごうって話になったのだ。
3人ともそれにはすんなり合意した。しかも温泉街だったので疲れを癒すのはここが一番だった。

早速キャンプ場に行き,手続きをした。町でやってるキャンプ場の割に高かったがそんなことに 突っ込みを入れる者はいなかった。今は一刻も早くテントを設置し,荷物を置き,風呂に入り,飯を食い, 酒飲み,寝ることが俺らの希望だった。

テント設営はすんなり終わった。周りが明るいうちのテント設営だったのであっさり終わったのだ。
次は風呂だった。管理事務所でお風呂の入れる場所を聞いたらバイクで10分くらいの所にあると言っていたので 行くことにした。場所はかなり分かりやすく,すんなりとついた。そこは町で運営しているお風呂でスーパー銭湯「極楽湯」 みたいなものだった。
風呂・・・・昨日はシャワーだけだった
風呂・・・・日本人の心
風呂・・・・ビールがうまい
風呂・・・・すべてが最高
とりあえず入ろう・・・値段は町でやってるだけあって凄く安かった。
中は地元の人でいっぱいだった。設備もかなり良く,最高だった。サウナまで完備してあるし, 露天風呂まである。3人で叫びそうになった。
とりあえず体を洗うことにした・・・ここで衝撃の事実の判明・・・・サトシとビックボーイヒロシの 顔が変・・・・ジェッペルとサングラスをしてたことにより変な跡の日焼けが出来ていたのだ。
マジヤバイ。この顔は社会から抹殺されかねない・・・パンダ?いやー変なおじさんに近かった。
こいつら仙台に帰ったらどーするんだろ?日焼け止めクリームの大切さを知った。
俺はフルフェイスだったおかげで顔は無傷だったが,腕が凄い事になっていた。しかも手はグローブをしてたので 手の部分だけ白くて気持ち悪かった。
体を洗い,湯船に入った。3人とも声にならない声をあげた。最高だ,本当に最高だ,最高すぎる,これしか出ない。 軽く泣きそうになったのは俺だけだろうか?
風呂からでて風呂の売店のおばちゃんに「どこから来たの?」って言われた。3人とも誇らしく「バイクで仙台から 来ました。」と答えた。かっこいい~俺達かっこいい~旅人だ~って実感した。

飯を食う事にした。今までうまいなーって店で飯を食ってないだけにここはかなり重要なポイントだった。
もし,高い金払ってまずい飯を食べればせっかく風呂で最高の気持ちを味わえたのに,また凹むことになりかねない。 強いては,今日という日すべてが意味がなくなるような気がした。
バイクで走ると隣接する二件の店を発見!!どちらも同じような飯を出す感じだった。
どっちにするか?どっちにするか?どっちにするか?
誰が決めるんだ?重苦しい空気が3人を包んだ。
サトシがいう「早く,入ろうぜー」
たぶんこの男が一番不味かったら切れる・・・・選んだ者を凄く恨むだろう
「この男・・・・」
「言いたいこといいやがって」
「ん!」
「こいつに決めさせればいいんじゃん☆」
「ハハハハハハ」
俺「サトチャン決めて~☆」
サトシ「何で俺なの?」
・・・・・・・・・
(なぜってあなたが一番怒るでしょ)
(この男,エスパーマミか?俺の心を読んでのか?)
俺「じゃ,ひ,ひ,ひだりでいいんじゃない?(怖)」
サトシ「じゃ,入るべー」
この男,ジャイアン以上・・・・・

店は綺麗な感じだったので,とりあえず俺を安心させた。この旅で汚い店内とムカツクババアは 絶対に不味い店だということを知った。しかも,メニューが激烈にうまそう~
3人ともそれぞれのメニューをオーダーした。周りには俺達しかいない・・・・・
俺「(やっぱりこの状態でも不味かったら俺が恨まれるのか?)」って気持ちになった。
20分くらいで料理が来た。
見た目・・・まずまず
食ってみた・・・・・
旨かった・・・・・・
旨かった・・・・・・
旨かった・・・・・・
よかった。サトシが旨そうに食ってる。俺の命は助かったのだ・・・・(喜)

飯を食って一服して,帰りに酒を買ってキャンプ場に戻ろうとしたら街が騒がしい。
今日はねぶた祭りだったらしく,この街でも小さなねぶたを子供達が担いでいた。
とても綺麗で子供達の威勢の良い声はここが青森なんだなって俺達に再認識させてくれたのだった。

酒とつまみを買ってキャンプ場に戻ってきた。つまみを広げて,ビールを一口・・・
旨すぎる・・・・この一口のために俺達は旅をしてるんだなって思うほどだった。
余談であるが,米粒って奴がツーリングをする際,彼はビールを飲めないのでこの旨さが分からないんだなって思った。 ま,カクテルでも飲んでくれたまえ!!ハハハハハハッハ・・・・余談である。

明日のルートを確認しながらビールを飲んでいると,テントの上の方から物音がした。
とにかく不気味な音である。しかしテントの上ということは何かがいるということである・・・
幽霊?・・・・
変な想像が3人を包んだ。
ここからが大変である。セオリーとして3人の誰が見るかでもめる!!とにかくもめる!!すごくもめる!! グダグダになる!!グダグダになる!!グダグダになる!!結局ジャンケンする,でも負けた奴は従わない。 またもめる!!のループである。
そんなショートコントを約十分してようやくサトシがテントをでた
そこでサトシが見たものは・・・・・
dora.jpg
戦闘シーン
スライムベスが現れた・・・・


本当はバッタだったんだけどね・・・・
俺らのテントの上でバッタが凄い勢いで腰を振りたくってた。
ここでまたもめる・・・一体誰がこのがんばってるバッタをテントの上からおろすのか?
・・・・・・
・・・・・・
みんな虫嫌いなんだよねー
・・・・・・
・・・・・・
明日も朝早い寝よう・・・・

三日目
青森県深浦~男鹿~宮城県仙台市
朝4時・・・
一番最初に目が覚めたのは俺だった。
隣を見るとまたビックボーイヒロシの気持ち悪い寝顔が広がっていた。
本当にドラクエに出てきそう~腐った死体ってモンスターがいたなーって思い出した。
二人を起こしコンロに火をつけてお湯を沸かしたそしてみそ汁を飲んだ。
zj.jpg

さわやかな朝である・・・・・・・
荷物をまとめて,出発の準備をした。
今日は我が家に帰る予定の日である。でもここは青森・・・・
とりあえず秋田県の能代を目指すことにした。

国道101号線
昨日の道にでた。朝の日本海はとても気持ちよく本当に綺麗だった。 朝はみそ汁しか飲んでないので凄く腹が減っていたが周りに朝からやっている ような店は一軒もなく,コンビニすら見えなかった。能代に入れば何かあるんだろう・・・
1時間位走ると青森と秋田の県境に来た
zl.jpg

やっと来た秋田県・・・でも,今日は二県も通らなくちゃ行けないと思うと少し疲れた・・・
それから1時間くらい走ると街が見えて来た,能代である。本当に大きな街だった。
とりあえず何か食べたい・・・・何にしよう・・・オレンジの看板発見しました隊長!!
うむ!!これは都会の証明である「すきや」ではないか!!
よくやったぞ!!ははっはははっははははっは!!
妙なテンションで店に入った。
当初の予定ではたぶん飯の予算を最小限にしなければ行けないと思い,牛丼が飯の主役になると 思っていたが,この旅では初めてだった。それはあまりにも田舎だったので牛丼屋が見つからなかったのだ。 あんなに旨い牛丼は初めてだった。

牛丼を食べ,地図を見てルートを確認した。朝の7時である今この時間だったら仙台までの最短コースを帰ればあっさり帰れる んじゃないのか?と3人で思ってしまった。後で思えばこのような考えが無謀な計画の現れの象徴だと感じた・・・・
左の方を見ると男鹿半島というのを発見!!時間的に余裕ない?(本当はない)けど,3人ウキウキで「あるあるある」って ことになり男鹿半島にいくことが決定した。

国道7号線
国道7号線に入った。しかし一桁代に国道はトラックが多くて本当に嫌だ。
ツーリングは田舎道を走るのがやっぱり楽しいね。

再び101号線
に戻ってきました。少し走ると男鹿市に入った。特になんもなかったな~

県道55号線
ついにやってきました,男鹿半島。周りの景色は本当に綺麗だったしかも天気もよくて最高だった。 はしゃいでこんな写真取っちゃった。
zm.jpgzn.jpg

サトシなんてSRのCMみたいだったなー
そしてこれが僕たちのテンションのマックスだったことを3人はこの時知る由もなかった・・・

しばらく走ると入道崎についた。入道崎についたのはいいが暑いし,疲れたし,歩く気になれず灯台に 行かなかった。結局入道崎の土産売り場でダラッ~としてた。でもビックボーイがナマハゲに刺されてたな~
zp.jpg

県道121,59線
帰ろう・・・・疲れた・・・・入道崎を出た。海沿いを走る,綺麗な景色もありま感動しなくなってた。 ビックボーイヒロシがウィンカーを出しっぱなしで走っている。奴はウィンカー出しっぱなしで走る ことが多かった。ビックボーイヒロシの後ろを走っていた俺は教えてあげようとビックボーイヒロシの 前にでて左ウィンカーをワザと出しっぱなしにした。しかし,ビックボーイヒロシからなんのリアクション もない。「ん・・・なんだ?」と思い自分のバイクのウィンカーを見た。なんとウィンカーがついてなかった のだ。トラブルである,ブレーキライト切れに引き続き,ウィンカーも切れやがった・・・・終わってる・・・

国道101号線
3回目の国道101号線である。また,特になんもなかったな~

国道7号線
このまま真っ直ぐいけば山形県酒田市に入ることが出来た。僕たちの頭の中では酒田市に 入れば仙台まで後少しという変な誤解があった。後々この誤解が悲劇を生む・・・・・
凄い眠気が3人を襲っていた。とにかく眠たい・・・六年間バイクに乗ってて初めてバイクに乗ってても 眠たくなることがあるということを発見した。

秋田市
秋田市に入った。初めて来たが秋田市は大きいなと感じた。秋田市で隼に乗ったおじさんが 危ない運転をしていた250CCのスクーターに乗った二人乗りのアンちゃんを追っかけてた。 俺もそれに賛同して遊ぼうとしたが体力が続かなかった。 しかし,さすが最速を掲げてるマシーンである,とにかく早い俺の乗ってるマシーンとは格が違うなって感じた。

ここら辺からサトシの壊れはじめる
ケースファイル1
走行中に鍋を落とす,俺とビックボーイは避けることが出来たが・・・・ 俺らの後ろにいた車はよけれず,鍋にぶつかりそうになってた,止まれたから良かったが大惨事を招く所だった。

ケースファイル2
昼時にあまりに腹が減りどっかで飯を食おうとしたが見つからない。サトシがあまりの腹減りに しびれを切らし国道7号線を抜けた。俺とビックボーイヒロシはビックリして追っかけた。サトシが 道に迷ってしまい,国道7号線に戻ることが出来なくなってしまった。

ケースファイル3
迷ってる時にサトシのバイクの荷物をつけるヒモが切れた。

これら3つのことからサトシが壊れてしまった。目が完璧に行ってるのを見て普段冷静なサトシが壊れる のがとても怖かった。とりあえず近くにあった南部屋敷に入り,飯を食べ,一服して正常になったが 事故になってもおかしくなかった・・・・とりあえず今居るところを確認し,近くのホームセンターでヒモを買い出発した。

山形県酒田市
サトシが壊れ・・・かなり走り山形県酒田市についた。
「もうすぐ仙台だ」と3人とも思っていた!!
三時を回っていた・・・2時間もあれば家につくと思っていた。
しかし,次の看板をみて驚愕する

古川まであと116km

!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!
終わった・・・・・
今から116kmも走れるわけねー
つーか天気わるくーねー?
前にある山あんだよ?
あれが噂に聞く奥羽山脈じゃね?
つーか暗い山道だけは絶対に嫌だ(十和田で実証済)
マジ高速行こうよ(俺)
高いから嫌だ(サトシ)
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
3人から笑顔が消えた
絶対無理(3人)
考えて見れば・・・仙台から山形にいくのって結構時間がかかること を忘れていたバカ3人もう気力もないし,体力もない。
神は死んだ・・・・

国道47号線
覚悟を決めて行くしかなかった。行くと決めたらなんか気合いが入ってきた。 とりあえず日が落ちる前に奥羽山脈を攻略しようと決めた。 とにかく走る,途中最上川の美しい景色があったが,見ている余裕もなかった。 猛スピードでコーナーを抜けている走りや三名である。やたら早い,このツーリング 一番の集中力を3人とも見せた。
zl.jpg

これが最後の休憩の写真となった。しかしこれまでよくエンジントラブルも なく走ったものだ。

激走すること約1時間半,ようこそ宮城県への看板が見えた。
それから十分くらいして鳴子に入ることが出来た,温泉街のためあたりで 温泉の体に良さそうなにおいをプンプンさせていた。ここで休憩したら一泊したくなる と思いノーストップで走った。
天気がドンドン悪くなっていくのが分かった。この状況で雨だけは絶対にさけたい所だった。 もし雨が降れば集中力が切れて,転倒なんてのも考えられるからだ。
とにかく走った。山道が終わっていた・・・・・それでも休憩は取らなかった。雨が怖かった からである。それと古川に行ったらファミレスに入ろうと誓ったからである。

古川市
やっとの思いで古川に入ることが出来た。4号線を見たとき泣きそうになっていた。
2日前に元気な姿で走っていた僕たちはこんなにボロボロになって帰ってきました。
近くのジョイフルに入った。
ジョイフルに入ったら3人とも安堵の気持ちから本当に色んなことをしゃべり出した。 この三日のことを本当に話した。飯も本当においしかった。3人とも疲れは見えたが,とても晴れやかな表情だった。
後は仙台に帰るだけだった。

泉へ
ジョイフルでご飯を食べ,帰ることにした。あと少しの距離であるが,雨が少しずつ降ってきた。 なにより怖かったのが安心から来る最後の最後で来る事故である。これだけは絶対に避けたい所だった。 4号線をひたすら走る。雨が強くならなかったのが幸いだった。無事家につくことができた。 本当に感動した。

これらの写真が最後に俺の家で取った写真である。次の日3人とも 日焼けに苦しめられるのだった。
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fin
三日間の総走行距離1500キロくらい?

反省点
・無謀な距離だった
・計画性があんまりなかった
・積み荷ようロープを100円均一で買ってしまった(あとで見たらボロボロだった)
・キャンプインの時間帯(早めに見つけた方がいい)
・日焼け止めクリームの重要性(次の日がやばかった)
・予備用テールライト&ウィンカーを持ってなかった(いつ切れてもおかしくないからね)
・休憩のタイミング

最後にビックボーイ高橋=ビックボーイヒロシです。


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